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ぼっちプログラマのメモ

UE4とかVRとかについて書いたり書かなかったり。

UE4+Gear VRでアプリを作ってデモ展示したときの話  - デモ展示編 -

はじめに

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2015/6/27, 28に行われたメイカーズバザール大阪にて、
OculusRidt DK2とGear VRによるデモ展示をしていました。makersbazaar.jp

体験者層としては、殆どの方がVRHMDを知らない方でした。
こういった場に来ているので、技術リテラシーは高めの方が
多いかと思います。あと、年齢層・性別はバラバラでした。

デモ内容は、どちらも↓の「鹿せんべいVR」です。
www.nicovideo.jp


UE4製で、製作期間は約1週間。
コンセプトはこんな感じ。

  • VR初体験者向け
    • ゲーム側からのカメラ移動は無し
  • 普段ゲームしない人でも遊べるシンプルなゲーム性
    • ボタン押して当てるだけ
  • 360度見渡させるゲームデザイン
    • VRHMDの利点を強調(特に、コードがないGear VR)
    • グルグル回る体験者は外から見てて面白い(客寄せ)
  • モデルが奥から迫ってくることで、立体感・その場にいる感を強調
  • モニタ越しでも面白く見えるような画作り
    • 客寄せ目的
    • 鹿アセットパワー(一万円)
  • Gear VR版を考慮して、ポジトラはゲーム性に入れない

Gear VR版は、DK2版から見た目の部分(草むらなど)を少し削ったぐらいで、
ゲーム的には同じ内容になっています。


Gear VR向けのコンテンツを作った方、デモ展示した方はまだまだ少ないと思うので、
自分用メモを兼ねて、以下の内容を複数の記事に分けて書いていこうと思います。

  • デモ展示編
  • ゲーム制作編

あくまで個人的な考察なので、参考程度に。
会場設備やコンテンツ内容によっては色々と変わってくると思います。

Oculus RiftとGear VRのW展示の利点編

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視力が低い方をガッカリさせない

Oculus Riftでデモ展示をされた方は痛いほど知っていると思いますが、
「ハハハ…ぼやけてよく分かりませんね…(´・ω・`)」とメガネ男子・女子が
ガッカリしている姿を見るのは、なかなか辛いものがあります…

そこで、Gear VRの出番です。
「メガネ無くても、ダイアル回せばピント合いますよ~」と伝えると、
不安そうにしていた体験者さんの顔が明るくなります。
思わずドヤ顔です。

Oculus Riftの製品版はメガネ付けたままでも装着可能なようです。
それまでは、Gear VRで対応するのが良さそうです。

Gear VRは場所を取らない

Oculus Riftの場合、デモスペースをかなり取ります。
機材を持っていくのも大変です。VRは筋肉です。
個人では、一台用意するだけで精一杯だと思います…人数回せません…。

そこで、Gear VRの出番です。
Gear VR本体とスマホを用意するだけ!超簡単!超軽い!

この手軽さ感、体験者の方も結構見てます。
「こんな簡単にできるのか…これは流行るかもね」と話す方が何人もいました。

Gear VRの弱点をOculus Riftでカバー

後述の熱対策編に書きますが、熱でGear VRのデモができない時があります。
その際は、Oculus Rift一台で何とか凌ぐことができるので、
デモが出来ないという最悪の状況を防ぐことができます。

また、ふらーっと展示場所付近に来た方には
「体験者が何を見ているのか分からない。面白さがよく分からない」という
Gear VRの弱点も、Oculus Rift側のミラーリング表示でカバーできます。

せっかく作ったコンテンツ、多くの人にプレイしてもらうためにも、
客寄せに関しても考える必要があります。

Oculus RiftとGear VRのW展示の難点編

どっちでも動くコンテンツを作る場合は、Gear VR主導で

可能な限り、同じデモ内容で展示したい所です。しかしその為には、
Gear VR上で動かすために色々と処理負荷を考える必要があります。

一度作ったものを後から削っていくのは、色々と面倒・心が折れるので、
Gear VR主導で作って、Oculus Rift版はそれに+αしていく形だと
スムーズに開発が進むと思います。

この辺りの詳細は、次の記事に書きます。

熱対策編

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Gear VRを展示のメインにしないこと

本末転倒な気はしますが、結構大事な気がします。幾ら対策しても、
熱暴走は避けられないものと考えた方がいいです。(製品版では解決されるのかなぁ…)
会場の設備によっては、用意したものが全て無駄になることも…。

せっかく来て頂いた方に対して「熱で無理」とお断りするのは申し訳ないので、
現時点ではOculus Riftデモのサブとして扱った方がいいかと思います。
それか、「Gear VR+スマホ」を複数台用意するかです

冷やす為のものを用意する

とは言え、熱対策を用意しておいて損はありません。
今回の展示では、Oculus Riftだけで十分耐えられる人数の時は、
コッソリとGalaxy S6 Edgeを机の上に置いて冷やしてました。

理想としては、強力な扇風機を用意するのはベストかと思います。
(開発中はそれで冷やしてました)

あ、そういえば、↓を試してみましたが
特に効果はありませんでした。残念無念。
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無理はしない

一度熱暴走するとしばらくは熱が治まらないので、
「少しスマホが熱くなってきたな~」と感じたら、Gear VRによるデモは中断して
冷やしにいった方がいいです。

デモ中に熱暴走してしまって、「何か急に真っ暗になったんだけど?」と
残念そうな顔をさせてしまった事が数回ありました。

あれは、ホント申し訳ない気持ちになります…。

電池編

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充電しながらのデモは厳しい(コンテンツ内容による)

今回のデモは360度回るタイプなので、充電ケーブルやモバイルバッテリーによる
デモ中の充電は断念しました。

頭を-90~90度の範囲で動かす事を想定しているデモなら、充電しながらでも
デモは可能だと思います。充電しながらだと、熱が発生しにくいという話も聞いてます。

ただ、Gear VRの「コードレス」という利点が失われてしまうのは少し惜しい所です。
実際に、コードがないことに感動している方は何人もいました。

隙あれば充電

Gear VRデモっていると、みるみる電池が減っていきます…
ですので、デモが終了したら即充電した方がいいです。

コンセントに刺した充電ケーブルで充電するのが一番なのですが、
会場によってはコンセントの場所が少し遠かったりします。
その場合はデモが終わる度にそこまで移動する必要が出てくるので、
面倒になり、ついつい充電をサボってしまいます。また、盗難の可能性も出てきます。

ので、ズボンのポケット等にモバイルバッテリーを入れて、
何時でも何処でも充電出来る環境を作るのがベストかなと思います。

急にGear VRデモをお願いされた時に、すぐ対応できる点もいい所です。

コンテンツ内容編

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デモ開始・ゲームスタート・終了の合図になる音を入れましょう

Gear VRの場合だと、体験者が何を見ているかが分からないので、
アテンドがし辛いという難点があります。
(モニタに映すデバッグ機能はありますが、展示だと使えないと思います…)

ですので、以下のことが分かる「音」を入れた方が良いと思います。

  • デモが正常に起動した (BGM)
  • ゲームが開始した    (Ready Goという掛け声)
  • ゲームが終了した    (リザルト時のゴング音)
ピント合わせ用の時間を作ること

急にデモ本編が開始するようなコンテンツだと、ダイアルによるピント合わせが
格段に難しくなります。

ですので、ピント合わせ用のシーンや
本編開始までにワンクッション置くようなデザインにしておくと良いと思います。

複雑なタッチパッド操作は控えた方がいいかも

初めてGear VRを体験する人に複雑なタッチパッド操作を強いるのは
止めた方が良いと思います
。思っているよりも難易度が高いです。

できれば、タップのみ…スライドも結構キツイかなと思います。

アテンド編

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体験者は人の話を聞かないと考えた方がいいです

体験者はVRコンテンツを体験できるとワクワクしている状態です。
そんな人にHMDを渡すと、説明する前に被られてしまいます。

ですので、例えウザがられても、渡す前にしっかりと説明したほうがいいです。
Gear VRは体験する上で重要な「ダイアル」と「タッチパッド」があるので、
事前説明は大切です

被った後では、特に「タッチパッド」の位置を説明するのは大変です。

ヨドバシで売っていることをアピール

ヨドバシでGear VRが売られていることを知っているのはオタクだけです。
大抵の体験者は、VRHMDが製品化されるのは遠い先だと思ってます。

そこで、Gear VRはヨドバシで売っている事を伝えます。
さらに、OculusRiftの製品版やPS4のMorpheusが来年の前半に出ることも伝えます。

「凄いなぁ…未来はもう来ているんだ…」と感動される方が何人もいました。
VRHMD普及のためにも、遠い存在ではないことを伝えた方がいいと思います。


下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる作戦

体験者の様子を側で観察している人の興味を引く言葉を教えます。

「ゲームだけでなく、映画を見たり、旅行先の風景を360度見れたり出来るんですよ!
 あとは、体験型のものジェットコースターとか!お化け屋敷も凄く怖くていいですよ」
 「最近だと、ときどきTVで取り上げられてますね。芸能人の方が被ったり」

どれかには引っかかります。ご年配の方には、
「旅行先の風景」部分を強く押すといい感じの反応をしてくれます。
先ほどの「ヨドバシで売ってる・製品化されるアピール」を付け加えるとなお良しです。
(だんだん、Gear VRとは関係なくなってきた…)


さいごに

色々と注意点などの面倒臭そうなことを書きましたが、
OculusRift+ Gear VRのW展示はかなり有効です。
体験者にとっても満足度が高いものになると思います。
ですので、両方持っている方は一度チャレンジしてみると良いと思います。


とりあえず、ここまで。
次は、UE4を使ったGear VRゲーム実装における注意点編…