デモ内容
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箱庭の彼女 デジゲー博2015版 【UE4】【OculusRift】 ‐ ニコニコ動画:GINZA
見ての通り、C88版からかなり変えました。
大きな変更点としては、
前回の見下ろす視点から、監視カメラ的な視点に変えました。
コミックマーケット88(C88)で自作VRゲーム「箱庭の彼女」を頒布した時の話 その1(アセット取り扱い編) - ぼっちプログラマのメモ
変えた理由としては、
非VRモードへの対応をする際、こちらの方が組みやすいというのと、
僕のパラサイト・イブ熱が急に燃え上がったからです。
(アヤ・ブレアたん、(;゚∀゚)=3ハァハァ)
今回のデモは、OculusShareにて後日配信予定です。
たぶん冬コミの2週間前ぐらいな気がします
以降は、工夫点について
工夫点
といっても見ての通り、技術的にはそこまで複雑なことはしてません。
今まで作ってきた作品で得たノウハウを、色々と詰め込んだ感じです。
音
OculusAudioSDKによるオブジェクトベースオーディオを使っているのですが、
それだけだと迫力が出ないので、同時にステレオでも鳴らしたりしてます。
(射撃音とか顕著)
あとは、ボスが出てくる際の爆発音、ヘッドホンなどで聞くとよく分かるのですが、
音源が右から左へと移動しているのが分かるかと思います。
AudioComponetのみを持ったActorを平行移動しているだけなのですが、
なかなか効果があったかと思います。
演出
ただ単に3人称視点のVRを作ると「VRで作る意味あんの?」と言われてしまうので、
VRでの見え方を意識した演出を色々と入れています。
ボスが出てくる際のスローモーションで破片が飛んでくる部分、
(Showdownのパクリ)、
追いかけてくるボスが、自分の真下にいるように見える位置関係、
(EdgeofNowhereのパクリ)
さらに真下から真上→前方へ飛んで行くミサイル、などなど
(これはパクリじゃない)
後は最後のオチですね。一回やってみたかったんです
UI
C88版と同様に、空間上に配置するダイジェティック形式を使っています。
GDC2013 Crafting Destruction: The Evolution of the Dead Space User Interface #gdc13j - Togetterまとめ
重要度の高い残弾はゲージ、参考程度である制限時間は文字を使ったりと、
VRでのUIを色々と試してます。
あとは、VR空間にコントローラのモデルを出して説明するUIを使ってます。
AirMechVRのパクリです。超分かりやすいので、皆もっと使おう!
見た目をリッチに
アセットパワー、全開!
グレーボックスで
うーん… pic.twitter.com/GkDEgd7cNw
— おかず@UE4+VR勢 (@pafuhana1213) November 7, 2015
モチベーションの関係で、レベルデザインが固まる前に
見た目の部分を我慢できずに作り始めてしまうことが多かったのですが、
グレーボックスを貫き通しました。
おかげで、以下の恩恵を受けることができました。
- 早い段階で他の方にテストして貰える
- 頂いた意見をすぐ反映できる
- 見た目の部分の構築も短期間でさくさく作れる
(この利点は分かってはいたのですが…
ついつい見た目作ってしまうんですよね…)
特に「早い段階で他の方にテストして貰える」部分は
VRコンテンツを制作する上で重要です。今回もかなり助かりました…
みんな、プロトタイプ時点でテストを募るべきです。
Gear VRでの操作説明
今回の展示では、紙での操作説明の他に
Gear VR上での操作説明も用意してみました。
中身は、パワポで作った説明をタッチでページ送りしたり、
照準を頭で動かすことを練習できる程度ですが、そこそこ評判良かったです。
あと、こういった展示では二人組で来る人が多いので、
相方がプレイしている間の待ち時間をVRコンテンツで潰せる、
というのは、我ながらいい感じだと思います。
(ネタバレ防止にもなりますしね)
その他
今回は使いませんでしたが、子供向けに視差0モードを用意してました
つまり、立体視なし版です。
なぜ13歳以下の子供は、Oculus Riftを使用してはいけないのか?医学的な見地からの警鐘 | MoguraVR
今後はこういった対応が必要になってくるんじゃないかなと、
個人的には思います。
UE4の場合ですと、「stereo e=0.0」コマンド、
Unityの場合ですと、OculusSDKのMonoscopicモードを有効にすれば
実現できます。
Unity5PersonalでのOculusRift DK2環境構築 - izm_11's blog
最後に
大阪から東京まで、デスクトップPCとかモニタとかDK2とかその他色々持って
終電遠征という過酷な旅でしたが、色々と得るものがありました。
今後もこういった展示は続けていこうと思います。