ぼっちプログラマのメモ

UE4とかVRとかについて書いたり書かなかったり。

人型入力デバイス「QUMARION」を使って、UE4向けのモーションを作ってみた

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はじめに

昨年末に「QUMARION」という神(?)デバイスを
半額セールの勢いで購入。
早速、UE4向けのモーションを作ってみました。
www.clip-studio.com
www.youtube.com

※注意
UE4上のキャラクタとQUMARIONを連動させる方法についての
解説ではありません。
単に、QUMARIONを使って作ったモーションを
UE4に持ってきたり、ちょっと便利な使い方を紹介するだけです。

まずはお試し

QUMARIONを「CLIP STUDIO ACTION」と連動させることで、
↓のような感じに手元の人形を操作して、ポーズ・モーションを
作ることができます。
www.clip-studio.com


さらに、作ったモーションはFBXで出力することができます。
色々とオプションが付いていて、とても良い感じです。
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試しに、CLIP STUDIO内で配信されているプロ生ちゃんモデルで
「ポーズ付け → FBX出力 → UE4へインポート」をしてみました。

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マテリアルを調整していないので見た目は変ですが、
モーション自体はそのまま使えている事が分かると思います(ヤッタネ!


モーションを流用した…かった?

QUMARIONと「CLIP STUDIO ACTION」で作ったモーションを
無事UE4に持ってくることができました。

ここでしたくなるのが、別モデルへのモーション流用です。
お馴染みのリターゲット機能を使います。
Unreal Engine | アニメーション リターゲット(異なるスケルトン)
UE4でMMDのモーションを使ってみる - ぼっちプログラマのメモ

…(ちまちまリグの設定中)

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できた!…でも、
めんどくさい!

リグの設定が面倒くさいのもありますが、
別スケルトンへのリターゲットによる誤差が気になってきます。

UE4向けに汎用的なモーションを作るなら、
UE4公式ボーン構造(グレイマン)と同じボーン構造のモデルで
モーションを作るのがベストです。

(「同じスケルトンへのリターゲット」を使える為)


つまり「CLIP STUDIO ACTION」上に
グレイマンを出す必要があります


帰ってきた、モーション流用したかったマン

「CLIP STUDIO COORDINATE」を使うことで
「CLIP STUDIO ACTION」で扱うことが出来るモデルを
作ることができます。
www.clip-studio.com

使い方はとても簡単です。

まずは、グレイマンをFBXで出力します。
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次に、「CLIP STUDIO COORDINATE」を開いて
右上のエリアに出力したFBXをD&Dします
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そして、グレイマンモデルと
「CLIP STUDIO」における標準ボーン構造との関連付けを行います。
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関連付け作業はとても簡単で、腕の角度と
頭・両腕・両足のボーンを指定するだけです。
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これだけで、グレイマンを「CLIP STUDIO ACTION」上で
扱うことが可能になります。
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ポーズを付け終わったら、先ほどと同じように
FBX出力をします。
(「モデルのオリジナルボーン構造を利用」というそれっぽいオプションが
  ありますが、これは罠なので有効にしないで下さい)

そして、UE4にインポートしてみると…
元々のボーン構造のままで、モーションをインポートすることができました!
つまり、グレイマンと同じボーン構造のモデルに対して、
同じスケルトンへのリターゲット」を使えるモーションができました!

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リターゲット用のリグの設定が残っているので、
既にリグ設定済みのモデルにすぐモーションを流用することができます!
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\ Gray ちゃんモデルデータ | rarilog / 


少し回り道はしましたが、これで
QUMARION」を使ってUE4における汎用ポーズを作るフロー
構築することができました!

動きのあるモーションはまだ作成していませんが、
何もない状態で一から作るよりは格段に楽な予感はあります!

現時点でのQUMARIONの感想

最後に、QUMARION自体について
現時点で思った・感じたことを雑多に書いていきます。

  • 思っていたよりは使いやすい (ネットでのレビューを見ていたので…)
    • ただ元々モーションを組める人には微妙なのかも(自分は組めない人)
  • QUMARION自体でポーズを組むのではなく、あくまでコントローラとして使うと組みやすいイメージ
    • QUMARIONのポーズと完全には一致しないので…
  • QUMARIONに仕込まれている加速度センサーで、QUMARIONの前後左右の傾きを反映できるのはいい感じ
    • 時々暴走したりズレたりするので、多少の修正は必須
    • ヨー方向への回転が取れないのは辛い
  • なんか上半身の横捻りが反映されない…故障…?
  • でかい。マジデカイ…でも、それがいい

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  • QUMARIONだけで完璧なモーションを組むのは困難。 手直しは必須
    • が、お絵かきでいう「アタリ」を簡単に作れるのは とてもありがたい


今の所はこんな印象です。

使い続けたら変わるかもしれませんが…
決して悪い買い物ではなかったかなと…思います…
ただ定価の13マンで買ったとしたら…うーん…ううん…

定期的に半額キャンペーンをしているようなので、
興味がある+今すぐは必要はない方は、半額セールを待ってもいいかもしれません