ぼっちプログラマのメモ

UE4とかUE5とかについて書いたり書かなかったり。

UE4.8の新機能「Landscape Grass Tools」を使ってみた

はじめに

2015/06/11に、UE4のバージョン4.8がリリースされました
https://www.unrealengine.com/ja/blog/unreal-engine-48-released
Unreal Engine 4.8 Release Notes | Unreal Engine

ということで、追加された新機能の内の
「Landscape Grass Tools」を使ってみました
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Landscape Grass Toolsとは

リリースノートより

  • Each type of grass is described by a new Landscape Grass Type asset type, and each grass type can specify multiple static meshes for variation.
  • A grass density map is generated from the landscape's material. A Landscape Grass Output node should be added to your landscape material, and one or more Landscape Grass Type assets can be assigned. For each grass type, a new input connection will appear, which is used to specify the grass density.
  • Connecting a Landscape Layer Sample node directly will allow a landscape layer to specify the grass density. You can also connect a network of nodes to create more complex placement rules such as automatically removing grass based on surface normal or altitude or using multiple landscape layers.

超絶クソ翻訳

  • 「Landscape Grass Type」アセットにStaticMeshを登録することで、様々な種類の草が描画できるよ
  • 草の密度は、ランドスケープマテリアルで定義するよ
  • Landscape Layer Sampleノードに接続することで、草の密度をランドスケープレイヤーに明示するよ

ざっくりまとめ

  • なんか、草などのStaticMeshの配置が超楽になるよ


よく分からないので、とりあえず使ってみます


Landscape Grass Typeアセットの作成・設定

まずは、いつものようにアセット作成メニューから、
Landscape Grass Typeアセットを作成します。
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Landscape Grass Typeアセットを開いてみると、StaticMeshを
複数個登録できるようなので、てきとーにCubeとSphereを登録しました。
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各パラメータ

  • Grass Density:10平方メートルにおける密度
  • Use Grid:たぶん、分布方式の切り替えフラグ
  • Placement Jitter:たぶん、Use Gridにチェックを入れた際の調整パラメータ
  • Start Cull Distance:密度の減少を開始する距離
  • End Cull Distance:密度が完全に0になる距離
  • Min LOD:LOD設定
  • Random Rotation:回転をランダムにするか
  • Align to Surface:…?


※距離に応じた密度現象の様子


ランドスケープマテリアルの用意

次に、Landscapeに適応するマテリアルを作成します。
新規でマテリアルを作成して、↓な感じでノードを組みます。
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先ほど作成したLandscape Grass Typeアセットは、
Landscape Grass Outputノードに登録します。(複数登録可)

Landscape Grass Outputノードには、Landscape Layer Sampleノードを
接続しています。
(これに関しては説明に従っただけなので、あまりよく分かってないです…
密度を調整していることは確かなのですが…)

結果

用意したランドスケープマテリアルを、ランドスケープ
適応した結果が↓です。
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ちゃんと草木や石のStaticMeshを設定すると、↓な感じです。
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Landscape Grass Toolsの利点・欠点

草や石ころのように、配置はてきとーでもいいから、
とにかく地形に敷き詰めたい場合は、凄い便利な機能です。
Landscape Grass Typeアセットでのパラメータ変更が、
ほぼリアルタイムで反映されるので、調整も楽です。

欠点としては、配置に意味がある物に関しては不向きです。
(プレイヤーの進行の妨げになる大きめの木とか)
その場合は、Landscape Grass Toolsではなく、
手動による配置や、プロシージャルフォリッジを使ってみるといいかもしれません。

※プロシージャルフォリッジについて
UE4 プロシージャルフォリッジを使って草木を自動で配置してみる - Let's Enjoy Unreal Engine


おまけ

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圧倒的鹿!
先日買った、鹿アセットの自慢がしたかっただけ
Animals – Deer by The Furryous Animal in Characters - UE4 Marketplace