この記事はUnreal Engine 4 (UE4) Advent Calendar 2015の3日目の記事です。
qiita.com
はじめに
皆さん!UE4のマーケットプレイスを活用してますかー!
ハイクオリティなアセットを大量に用意されたら
買うしかないですよね!爆買いですよね!?!?!?
圧倒的進捗!圧倒的課金!圧倒的破産!
ということで、アセットレビューをつらつらと書いていきます。
一応、購入した証拠画像を置いときますね
はい、レビューはじめます(白目)
量が量なので、レビューは一部を除いて要点だけ。
と思ったのですが、物量がやばいので、
オススメのものと、少し注意した方がいいものを書いてきます。
取り上げてないアセットの中に気になるアセットがあれば、
本記事のコメント欄かtwitterの方でリクエストして下さい…。
あと、リンク貼ってますがアフィとかないですあふぃ。
超おすすめ
FPS Weapon Pack
https://www.unrealengine.com/marketplace/item/40d1f3ab15944a6db997e7e528bb4805
https://sketchfab.com/ulfen/folders/fps-weapon-pack
ミリタリー系の武器セットです。下のリンク先の通り、主要な物が揃っています。
モデルのポリゴン数は1500~11000とありますが、5000前後のものが多めです。
Static, Skeltal両方共用意されていたり、部品ごとに分かれているので、
とても使いやすいです。ただし、LODは入っていません。
このアセットが素晴らしい点は、銃ごとに薬莢エフェクトが用意されていることです。
あと、硝煙のエフェクトも付いています。
サウンドはついていませんが、銃を使うゲームを作るなら
とりあえずこれを買っておく事をオススメします。
Zombie1 Model+Animation
https://www.unrealengine.com/marketplace/item/3a139a77bd8442c295b0ff2dbdbf9010
みんな大好きゾンビアセットです。定期的にセールが行われるので、
既に購入している方も多いのではないでしょうか?
それなりにリアルな造形・マテリアルと、豊富なアニメーションが説明文にあります。
このアセットのオススメポイントの一つ目は、いい感じに調整されたLOD。
(左がLOD:0(8000ポリ), 右がLOD2(1800ポリ)
二つ目は、バリエーションを増やすためのモデルやモーフが用意されている事
ふうううう、シャレオツ!
同じ形状のゾンビばかりだとユーザが冷めてしまうので、
こういったものはありがたいです…(この他には、脳みそとか用意されてます)
あ、ゾンビ用のエフェクトやサウンドは入っていません。
余談ですが、作者のT-Poseさんのアセットは
細かい配慮が効いたものが多いのでおすすめです。(ROBOいいですよ、ROBO)
https://www.unrealengine.com/marketplace/profile/T-Pose
Movement Animset Pro
https://www.unrealengine.com/marketplace/movement-animset-pro
汎用性の高いモーションが盛り沢山なアセットです。
www.youtube.com
www.youtube.com
リスト:http://www.kubold.com/MAProUE4/MovementAnimsetProUE4List1.5.pdf
オススメする点としては、
Idle, Walk, Runなどの一般的なモーションが複数パターン用意されている事と、
地味によく使う細かいモーションが多数用意されていることです!
ちょっとした動作なので、別になくてもいいんだけど、
あると凄い丁寧な作品に感じるモーションは貴重なので、ありがたいです!
少し気になるのは、リターゲット用のポーズがT-Poseなこと。いいのかな?
(現在のUE4標準モデルであるグレーマンのリターゲット用ポーズと異なる)
(正直言ってT-Poseの方が色々と使い勝手がいいので、
グレーマン仕様に従っているモーションを「同じSkeletonによるリターゲット」で
↑のモデルに移した後に、
T-Poseを使用しているモデルに「違うSkeltonによるリターゲット」を行うと、
スムーズにリターゲット作業が進みます。
だって、グレーマンのリターゲットポーズ、変な捻りが入っているんだもの…)
余談ですが、作者のKuboldさんのアセットは
癖が少なくて使いやすかったり、InPlace版とRootMotion版を別に用意していたりと、
ユーザに優しい作りになっているのでおすすめです。
https://www.unrealengine.com/marketplace/profile/Kubold
オススメ
Falling Leaves VFX Pack
https://www.unrealengine.com/marketplace/item/ecb425d49e884323994ea9efa05907cb
落ちる葉っぱのエフェクトです。このアセットをオススメする理由は、
エフェクトがビルボードではなくメッシュで出来ている点です。
VRでビルボードを使うと「板!」という感じがして見栄えが悪いので、
メッシュを使いたい所なのですが、こういった普通はビルボードで済ますものは
メッシュが見つからないことが多いです…作るのも地味に面倒くさい…
ということで、このアセットはいい感じです。ポリゴン数も20弱といい感じです。
エフェクトを生成・調整用のBPが用意されているため、使い勝手もいい感じです。
(葉のサイズ, 生成範囲, 風の向き, 生成間隔, 生存時間, 葉のタイプ)
AAA FPS TT-33 Pistol Pack
https://www.unrealengine.com/marketplace/item/00650940855b48e5b7f434f88834fd90
FPS用の、ハンドガンとそれを握った手のモデルのセットです。
基本的なモーションは用意されていて、FPSでの使い勝手はいいと思います。
というのはどうでもよくて、このアセットのメインは、
リグ付きの高クオリティな両手モデルです!
今後はVR空間上に手を出すコンテンツが増えていくと思うので、
こういった信頼性の高いストアで高品質な手のモデルが買えるのは
とてもありがたかったりします!
おかず on Twitter: "ue4+RazerHydraの進捗。人差し指以外を握れるようにした(親指は後で調整する) https://t.co/KLSTQxu3dz" (動画)
Mayaなどでポリゴンを削ったり、マテリアルを調整すれば、
このようにBulletTrain的な表現も…!
VRコンテンツ開発者には、とてもオススメできるアセットです!
Dynamic Sword Animset
https://www.unrealengine.com/marketplace/dynamic-sword-animset
www.youtube.com
剣と盾を使ったモーションのセットです。
モーションの種類・どんな感じかは↑の動画を見て下さい。
サンプルで用意されているモデルは、標準的なグレーマンモデルに
剣と盾を親子付けする用のソケットが追加されているものです。
剣と盾のモデルはあくまで仮の為、超ローポリ+マテリアルなしです。
ここは別のアセットで補う必要があります。
モーションは、InPlace(移動値なし)とRootMotion(移動値あり)の両方を用意。
また、基本動作(Idle, Walk, Runなど)用のBlendSpaceや、
待機中のAimOffsetが用意されています。
(用意されていないアセット、時々あるんですよね…面倒くさい)
ちなみに、モーションリストが公開されています。
同じ用途のモーションが複数用意されているのがありがたいですね…!
https://drive.google.com/file/d/0B6dhzO6H3ubFbmRLSm05V0NSdG8/view
注意としては、あくまでモーションアセットのセットだということです。
つまり、武器の持ち替えなどのBPは入っていません。
例えば、アニメーション自体にイベントを埋め込んで、
AnimationBPでそのイベント発行を検出して、
CharacterのBPで武器のAttachを入れ替え、などの処理は自分で作る必要があります。
とはいえ、
全体的に癖のないモーションが多めなので、使いやすいと思います。
オススメです。
おまけ
中野シスターズの鷺宮カノちゃん + Infinity Blade:Weapons
(このモーション、かっこいい!)
少し注意
Boxes and Cases
https://www.unrealengine.com/marketplace/item/fc67902faede4a06bb98443d2ad57f3c
見ての通り、箱アセットです。形状は5種類あります。全てStaticMeshです。
BP上で開閉具合(float)と箱全体・デカール・文字の色を調整できます。
大幅に形状を変えることはできない上に、他に機能は特にないはないので、
この形状が作品にマッチしていなければ買う必要はないかも…
ちなみにモデル自体はLOD付き(0~2)で、ポリゴン数は500~2000です。
大量に使う場合はLOD2で固定した方がいいかも…(特にVRの場合)
Ninja MoCap Pack 1
https://www.unrealengine.com/marketplace/item/3080e26f6c054cc885331b1f837b27ee
ニンジャ的なモーションセットです
今回紹介する中で一番の問題児です…
このモーションアセット、確かにクオリティは高いのですが…
殆どのモーションの頭、または後ろに↑の決めポーズが付いてきます…
使いづらいわ!!!
というか、Pack2はまだかよ!!!
あと4.8から更新がないということは、つまりそう(以下略
汚いなさすが忍者きたない
Z-Mech Robot Giant
https://www.unrealengine.com/marketplace/item/87208ec334ae402d9c7aae04fc961e13
かっこいいロボです。ヒロイックな感じでとても好みです。
↑のスクショに一目惚れして即購入しました…
↑のポーズ、用意されてなかったよ!!!
そもそも、用意されているモーションが全てグレーマンのアレ
違う、そうじゃない!
モデル自体はクオリティ高いです。その分、ポリゴン数多め(約48000、LODなし)
Skeletonの構造がグレーマンとほぼ同じなので、モーションの流用が楽です。
あと、変形ないです。ファイ◯ーとかガ◯ォークとかないです。残念無念
Stasis Pack - Modular SciFi
https://www.unrealengine.com/marketplace/item/abb96b5e91fd4cdd83974e34845ed9aa
UE4のマケプレに大量にある、近未来系のモジュラーアセットです。
クオリティなどに特に問題はないのですが…説明文をよく見ると…
Materials require use of the substance plugin
はい、Substanceを使っています。
何が困るかというと、Substanceプラグインを使う必要が出てきます。
ということは、SubstanceプラグインのUE4への対応状況に大きく左右されたり、
パッケージングの時にエラーが起きることが多かったり…
(2015年8月辺りは駄目でした)
アセットを購入する前に、他のプラグインに依存していないかチェックしようね!
お兄さんとの約束だよ!…(´;ω;`)
50+ Vector Particles
https://www.unrealengine.com/marketplace/item/c0c45d36ae6c4e579a81c3d38fccad2f
ベクターフィールドを使用しているエフェクトセットです。
↑のリンク先にある動画を見ての通り、綺麗なエフェクトが50種類もあります。
が、正直、未だに、用途が、全く、思い浮かば、ない です
(確かセールの勢いで買ったような…)
エフェクト系のアセットは改造しないと使いづらい事は確かなのですが、
このアセットに関しては、かなり弄らないと自分の作品に馴染まないと思います。
逆に言うと、
ベクターフィールドを使ったエフェクトの学習にはかなり適しているアセットです。
中身はとてもシンプルで読みやすいです!(エミッター1つだけとか)
Animals – Deer
https://www.unrealengine.com/marketplace/item/4431d5b761b54871aecba39fcd19c8d8
鹿です
なんと、3種類も鹿が入ってます!
(左2頭のポリゴン数:1700 右:800)
www.youtube.com
動画を見ての通り、鹿的なモーションが豊富です!
(奈良公園で時々見る、突進モーションがないのが残念)
謎モーションもあるよ!
と、ネタにしかならないアセットに見えますが、
実は地味に有用なマテリアルが付属してたりします。
アウトライン用のポストプロセスマテリアル
中身はちゃんと見ていないので説明できませんが、
アウトラインの太さ・色・閾値・距離に応じた減衰などを調整できるという
いい感じのマテリアルです。 (別売りにした方がよかったのでは…)
フラットシェーディング風マテリアル
UE4では↑のようなカクカクした感じの表現が、
単なるフラグの切り替えでは出来ず、マテリアルを組む必要があるので面倒なのですが、
この鹿アセットにはそれが含まれています!
UE4でのフラットシェーディング表現が気になる方は、
以下のスレッドがおすすめです。
https://forums.unrealengine.com/showthread.php?2759-Landscape-without-smoothing&p=17922&viewfull=1
ローポリ風なモデル、しかも鹿なので
使い所は正直難しいですが…↑のマテリアルが付いてたり、インパクトはあるので
個人的には満足度が高いです…が、オススメはあまりしません。
ちなみに、リアルな鹿のモデルが欲しい人は、Kite Demoにモデルがあります。
あ、あと、アライグマもあるよ!
https://www.unrealengine.com/marketplace/animals-raccoon
明日は、@HogeTatuさんの「ノードの入力ピンによって出力ピン等の内容を動的に変える仕組みについて」です。
なにそれ便利そう!