はじめに
2016/2/20,21に行われたOcufesFinalに
製作中のVRゲーム「箱庭の彼女(v0.3)」を展示してきました。
OcuFes Final ~次回からJapan VR Festになります~ | Oculus Festival in Japan
まずは、展示してきた物と同内容の実行ファイルを公開します。
詳細は同梱されたream meを参照して下さい。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/30427841/exe/Hakoniwa%20OcufesFinal.zip
以降は、デモに入れた工夫・意図などについて雑多に書いていきます
ほぼ無言アテンドの実現に向けて
今後OculusStoreなどに公開する事を考えると、
体験者へのアテンドは0であるべきです。(装着前後の確認を除いて)
また「さあ、これから体験するぞ!」と興奮しているのに、
長々と説明を聞くのはとても興ざめです
またまた、ユーザテスト的に考えると、
プレイ中に体験者に対してアレコレ言うのは非常にマズいです。
更に言うと…
ユーザは説明なんて被ったらすぐ忘れます!
ということで、被る前の説明を一切せず、
全てコンテンツ内で以下のように説明するようにしました。
これで手元のコントローラを見なくても、どのボタンを押せばいいのかすぐ分かります。
(AirMech VRのパクリ)
また、説明前の機能は使えないようにしました。
例えば、銃を打つことを促す場面に行くまでは打てないようにしました。
これにより、ユーザの混乱・誤操作を防止できます。
結果としては大成功で、体験後に取ったアンケートなどで
この説明方法を評価している方がとても多かったです。
ただ、スティック押し込みの説明が分かりにくかったり、
キーボード操作時はどうするのか?などの課題があるので、
今後改良していこうと思います。
展示ブースでのPV
コミケ出展で得たノウハウなのですが、
コンテンツ内容が分からないブースには人は来てくれません
ただし、知名度のあるブースは別です。
また、特大なモニタでプレイ画面を表示できるブースも別です。
(小さいモニタは人の影に隠れてしまうので、あまり効果ない)
また、ふらっとブースに来た人の目を引く必要があります。
それには絵や文章では弱いので、動画がベストです。
ということで、予め作っておいたPVをずっと流しっぱなしにしました。
結果としては成功で、PVを見たことがきっかけで列に並んでくれた方が
何人もいました。また、列に並んでいる人の暇つぶしにもなってました。
簡単なPVで大丈夫なので、展示者はPVを極力ブースで流した方が良いと思います。
体験後のアンケート
体験者の意見というのはとても重要です。が、デモの回転率や
開発者に直接モノ申すことが出来る人は少ないことを考えると、
アンケートは是非用意すべきです。
(匿名だと色々と書きやすいですしね)
今回はgoogleフォームを使いました。ネットに繋がないと回答できないという
不便な所はありますが、安定性と質問作成が楽という利点が選んだ理由です。
(前回はよく分からないアプリを使ってひどい目にあったので)
結果はこんな感じで見れます。グラフになっているので、とても分かりやすいです。
少し意外だったのは、
回答必須ではない自由記述な質問に対しての回答率が高かったことです。(103/136)
自由記述は負担が大きいので回答率低くなると思ってたので嬉しい誤算です。
参考になる意見も多かったので、本当に感謝してます。
また「今回のデモで3人称視点VRに興味を持った」と書いていた方が多かったのは
とても嬉しかったです。VRと相性いいんですよ、ホント!
3人称視点+1人称視点
今回のデモから、3人称視点と1人称視点の切り替えを導入しました。
youtu.be
酔いを感じやすいアクション部分は3人称視点、
ギミック・探索は1人称視点、というイイトコ取りを狙った感じです。
こちらも好評でした。特に、VRコンテンツ開発者の反応が良かった気がします。
1人称視点での移動は酔いの元なので、(例え前方への等速移動でも弱い人は酔う)
移動を伴うコンテンツを考えている人は一度導入を考えてもいいのではないでしょうか?
最後に
あとは、ノイズキャンセリングヘッドホンを使ったとか、
ライティングで視線誘導したとか色々細かい所はありますが、
よくある内容なので割愛します。
今回の展示で得た意見を参考に、そろそろ仕様をFixして
製品版に向けて開発を進めていこうと思います。
夏頃を…予定しています…お楽しみに…たぶん…きっと…ねぇ…