WwiseのUE4インテグレーションについて
はじめに
今回は、UE4とWwiseを連携させる方法について…誰得とか言わないで
※Wwise:
サウンドミドルウェア。「ダブルワイズ」じゃなくて、「ワイズ」
インディーズ向けの無償ライセンスが用意されています。
(サウンドファイル数:200まで無償で利用可能)
詳しくは、以下の記事で。
4Gamer.net ― スマホ向けから超大作までサポートするサウンドミドルウェア「Wwise」のAudiokineticが日本上陸
サウンドミドルウェア「Wwise」のインディーズ向け無償ライセンスが登場 - 4Gamer.net
インテグレーションの流れ
WwiseのUE4インテグレーションファイル
以下のリンク先から、WwiseのUE4インテグレーション用ファイルを
ダウンロードします。UE4のソースをダウンロードする時と同様に、
githubのアカウント登録・ログインが必要です。
https://github.com/audiokinetic/WwiseUE4Integration
※githubの登録周り
[UE4] エンジンのソースコード取得とビルド手順のまとめ UE4.6改訂版 | historia Inc - 株式会社ヒストリア
次に、ダウンロードしたファイルの中の、
「wwise_UE4_Integration_ja.chm」というファイルを開きます。
そのファイルに、以降の手順が書かれています。しかも、日本語で。
ので、以降はザックリ解説です。
UE4の準備
「wwise_UE4_Integration_ja.chm」の必要条件に書かれている
バージョンに対応するUE4を用意します。
(2015/05/30現在では、4.7.6推奨です)
ランチャーからダウンロードしたUE4を使ってもいいとは思いますが、
失敗したときの事を考えると、githubからダウンロードした方がいいと思います。
githubからダウンロードした場合は、この時点で↑の記事を参考に
ビルドを実行して下さい。
Wwiseのインストール
「wwise_UE4_Integration_ja.chm」の必要条件に書かれている
バージョンに対応するWwiseを用意します。
(2015/05/30現在では、 Wwise v2014.1.3 build 5219推奨です)
インストールする際は、インストールオプションの
VisualStudio 2013にチェックを入れて下さい!
Wwiseインストール後、Wwiseの幾つかのファイルを
先ほど用意したUE4にコピーする必要があります。
c:\Program Files (x86)\Audiokinetic\Wwise v2014.1.3 build 5219\SDK\
にあるフォルダを、
UE4/Engine/Source/ThirdParty/Audiokinetic/
にコピーします。
samples/SoundEngineをコピーする時だけは注意して下さい。
samplesの中にはSoundEngine以外の不要なファイルが入っています。
Wwise用ファイルの上書きとビルド
用意したUE4に、WwiseのUE4インテグレーションファイルを入れます。
具体的には、WwiseのUE4インテグレーションファイルの中身を
UE4のルート(Engineというフォルダが置いている箇所)に置きます。
全て上書きで大丈夫です。
上書き後は、「GenerateProjectFiles.bat」を実行し、
UE4.slnを開きます。
※ VisualStudio2013推奨です。2012の場合は、
「wwise_UE4_Integration_ja.chm」の必要条件の項に
書かれている処理を行って下さい。
そして、「UE4」プロジェクトを「リビルド」して下さい。
ソリューション構成は「Development」で大丈夫です。
あとは、ビルドが終わるのを待つだけです。
WwiseのUE4サンプルを試す方法
WwiseのUE4インテグレーションファイルにある、
「UnrealWwiseDemo」というファルダに、サンプルプロジェクトがあります。
「WwiseDemoGame.uproject」を用意したUE4で開いて下さい。
UE4+wwiseのサンプルシーン pic.twitter.com/yGIxJD3Rbm
— おかず (@pafuhana1213) May 30, 2015
そして、ビルドのサブメニュー?から
Generate SoundBanksを実行して下さい。
これで、サンプルデモが正常に音を鳴らすようになります。
用意されているサンプルデモは、以下の通り
- RTPC(リアルパラメータコントロール) Demo
- Switch Demo
- よく分からない
- Ambient Demo
- 音の遮蔽デモ
- Reverb Demo
- Matinee Demo
あまり耳がいい方ではありませんが、
いい感じの音でした(小学生並の感想)
あと、Wwise用のプロジェクトは、
"UnrealWwiseDemo\UnrealDemo.wproj"にあります。
UE4のサウンド機能は基本的なことはできるけど、
ガチで取り組もうと思うと機能が不足している…という話を時々聞きます。
そういう方は、Wwiseを一度試してみてはどうでしょうか?